Lifestyle
疲れやすい夏こそ〈持ち上げる力〉をチャージ!
『チキンと夏野菜のスープカレー』
UNISEX
厳しい暑さを感じるようになったこの季節。汗をかいたり、夜ぐっすり眠れなかったりと、夏バテからくる食欲不振で体力不足になりがちです。疲労によって体の「持ち上げる力」が不足し、たるみ太りに繋がることも。ダイエット中でも食事は疎かにできません。今回もおいしく健康的な漢方ダイエットレシピを教えてくれるのは、「体の内側から整える、ライフスタイルとしての漢方」を提案している吉田揚子さん。この夏はしっかり食べてたるみ太りを予防しましょう!
今月のテーマ:疲れやすい夏のたるみ太りを防止!
汗を大量にかく、熱帯夜でぐっすり眠れない、食欲もなく必要な栄養も取れないなど、夏はエネルギー不足になりがちです。さらに冷たいものの食べ過ぎや飲み過ぎ、過剰な湿度などによって湿気を嫌う「脾」の機能もダウン。何かと「気」が消耗して疲れやすいこんな夏は、「気」によってもたらされる「持ち上げる力」が不足し、重だるい体のあちこちで「たるみ太り」が起きはじめる可能性があります。消化機能を整えて、しっかり「気」を補うことで「持ち上げる力」をしっかり補い、たるまない体をキープしましょう。
肉の中でも鶏肉は、胃腸を温めてその働きを活発にする性質があります。胃腸が温まって調子が良くなると栄養の消化吸収力もアップ。栄養が行き渡ることで「気」もしっかり補われ、スタミナ不足や疲労の回復、たるみ太りの改善に役立ちます。椎茸も「気」を補う働きがあり、消化機能を回復させることで体力アップに役立つ食材です。かぼちゃは「気」を補う性質が高く、胃腸の働きも整える夏にぴったりの野菜です。保存がきくので冬の野菜と思われがちですが、かぼちゃの旬は夏です。赤パプリカはビタミン類も豊富で気血のめぐりを整える性質があるので、肌トラブルの改善にもおすすめです。
「チキンと夏野菜のスープカレー」の作り方
今回は、「気」を補うための鶏肉や野菜をメインにした辛さが際立つスープカレーを作ります。じっくり丁寧に野菜を焼く時間も楽しんでみてください。
材料/2〜3人分
・生姜 小さじ1(みじん切り)
・にんにく 小さじ1(みじん切り)
・玉ねぎ 1/2個分(スライス)
・椎茸 4枚分(スライス)
・鶏もも肉 (唐揚げサイズ10個・合計350gくらい)
・ミニトマト 10個
・水 500cc
・鶏ガラスープの素 大さじ1
・トマトケチャップ 60cc
・はちみつ 小さじ2
・天然海塩 少々
・カレー粉 大さじ2
・ココナッツパウダー 大さじ2
・ごはん 適宜
《焼き野菜》
・かぼちゃ 4枚(1cm程度にスライス)
・レンコン 4枚(1cm程度にスライス)
・なす 1本分(輪切り)
・赤パプリカ 1/2個分(縦にスライス)
・オリーブオイル 適宜
・天然海塩 適宜
(1)
下準備として野菜を焼く。火の通りが心配な場合はあらかじめ耐熱容器に入れてラップをかけ、30秒程度レンジで加熱しておくのがおすすめ。
フライパンにオリーブオイルをたっぷりと敷き、しっかりと温めてから弱火にして野菜(かぼちゃ、レンコン、なす、赤パプリカ)を並べ、表面をカリッと焼き上げていく。野菜が油を吸うので、油は多めにしておくとうまくいきやすい。
(2)
焦げ目がついてきたら、両面に軽く天然海塩を振る。
火が通りにくいかぼちゃは両面を焼いた後に皮面を下にし、立てて焼くと中までしっかりと火が通る。
(3)
鍋にオリーブオイルを敷き、生姜、にんにくを炒めて香りを出す。そこに玉ねぎを加え、火が通ってしんなりとするまで炒める。
(4)
玉ねぎに火が通ったら、鶏肉、ミニトマト、椎茸を順番に加えて炒める。鶏肉は表面の色が変わる程度まで焼いて旨味を閉じ込めるのがポイント。
(5)
(4)に水500cc、鶏ガラスープの素、天然海塩、トマトケチャップ、はちみつを入れ中火で10分ほど加熱、その後一旦弱火にする。
(6)
カレー粉とココナッツパウダーをよく混ぜてから水(50cc)を3回程度に分けて加え、ペースト状にする。
(7)
一旦火を止め、鍋に(6)を溶かしながら加える。中火に戻し、5分くらい加熱して馴染ませる。
(8)
器に盛り付けて、焼いておいた野菜を乗せて完成。ごはんにはお好みでクコの実やパセリを添えてもOK。
バターや黒胡椒をトッピングしても美味しいですよ。鶏肉や夏野菜で消化機能を整えながら「気」を補い、たるまない体を目指しましょう。夏バテに気をつけながらダイエットに取り組んでみてくださいね。
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▶︎ダイエット中のストレス&罪悪感を軽減!ひんやりスイーツ『ハニーレモンムース』のレシピ
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吉田揚子(よしだ・ようこ)
漢方スタイリスト・文筆家・中医薬膳師。
神奈川県立湘南高校、早稲田大学第一文学部卒業・史学士。
2010年に「きたかまくら日々響(hibiki)」を設立し、五感に響くゆたかなライフスタイルとしての漢方を提案。執筆、講師、メディア出演&出稿、商品企画&レシピ提供、新商品の企画コンサルティングなど幅広く活動。著書に『今日からはじめる漢方ごはん ビジネスパーソンのための漢方』(経法ビジネス新書)など。最新刊『季節と暮らす12カ月 漢方養生ダイアリー』が好評発売中。
▶︎きたかまくら日々響
Photo:Masayuki Furukawa Edit:Maiko Mizusawa
最終更新日:2021年8月3日
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