Lifestyle
ダイエット中のストレス&罪悪感も軽減!
ひんやりスイーツ『ハニーレモンムース』のレシピ
UNISEX
ダイエット中でも、「甘いものがどうしても食べたい!」と思ったことがある人は多いのではないでしょうか。そんなときは、無理に我慢をせずに適度な甘味を摂るほうが漢方的にはよいと考えます。今回は暑い夏にぴったりで、食べても罪悪感の少ないひんやりスイーツレシピをご紹介します。「体の内側から整える、ライフスタイルとしての漢方」を提案している漢方スタイリストの吉田揚子さんから、“きちんと食べてゆるやかに痩せる”を軸に、おいしく健康的な漢方ダイエットレシピを教えてもらいます。
今月のテーマ:ダイエット中、甘いものがどうしても我慢できないときはどうする?
ダイエット中でも「甘いものが食べたい!」という衝動は多くの人が経験していると思いますが、私はそういうときには我慢しすぎない方がいいと思っています。「食べたい」という欲求を無理矢理我慢してしまうことによるストレスが、心と体のアンバランスな状態を助長してしまう可能性があるからです。適度に甘味を摂ることで、心と体のバランスをとる方がいいと考えています。ただし、過剰な糖分摂取は、「腎」に悪影響を及ぼしやすく(「食害」と言います)、甘味による食害は「腎」にダメージを与えることで、老化や疲労を招きやすくなってしまうので、ほどほどに。
甘いものが食べたくなる原因はさまざま考えられますが、例えば以下のようなことがあげられます。
ダイエットや仕事、夏の高温多湿などのストレスや疲労が「肝」にダメージを与え、機能バランスが崩れ始める。
↓
「肝」が不安定になることで精神的にも乱れやすくなり、判断力も低下。「食べたい!」という衝動を抑えられない。
↓
「肝」が乱れ始めると五臓同士の関係性から「脾」に影響を及ぼしやすくなる。(相克関係と言います)
↓
「脾」がダメージを受けることで飲食物から十分な血やエネルギーを作り出すことができなくなる。
↓
必要な血やエネルギーが不足することでさらに「肝」が疲弊してしまうという悪循環が生じる。
今回は、このような負のスパイラルを断ち切り、改善に役立つ食材を使ったスイーツをご紹介したいと思います。我慢してストレスを増やしてしまうよりも、改善に役立つスイーツを食べて満足する方が、心にも体にもより良いダイエットになると思います。
ポイントはストレスに影響を受けやすい「肝」を整えることです。「肝」が安定することで「脾」へ無用なダメージも減り、必要な血やエネルギーをしっかり作り出すことが大切です。
ストレスに影響を受けやすい「肝」をしっかり整えることで「脾」の調子も整えて、イライラしないダイエットを成功させましょう。
『ハニーレモンムース』の作り方
今回はふんわりやわらかな食感が楽しめる冷たい夏のデザート『ハニーレモンムース』を作ります。「肝」が好む味である酸味、「気」のめぐりを整える柑橘系の香りを持つレモンと、「脾」を整えてめぐりに勢いをつける「気」を補うはちみつを意識して取り入れましょう。
材料/4個分
・コーンフレーク(無糖) 適宜
・プレーンヨーグルト 300g
・はちみつ 大さじ3
・レモン汁 1/2個分(大さじ2程度)
《ムース》
・ホワイトマシュマロ 100g
・牛乳 200cc
・はちみつ 大さじ1
・粉ゼラチン 5g
・黄桃の缶詰 適宜(ひと口大にカット)
・ミントの葉 適宜
(1)
ヨーグルト・はちみつ・レモン汁をよく混ぜ合わせる。
(2)
デザートグラスに盛り付けたコーンフレークの上に(1)を加える。
(3)
ムースを作る。鍋にマシュマロ・牛乳・はちみつを入れ、弱火〜中火で温めて溶かす。
(4)
マシュマロの形がほとんどなくなって泡状に膨らんできたら粉ゼラチンを振り入れ、固まらないように手早く混ぜる。ゼラチンがダマになりやすいので、満遍なく散らすのがポイント。マシュマロは余熱で溶けるので、ここで完全に溶かし切らなくてもOK。
(5)
全体が泡でふんわりとしてきたところで火を止め、泡をつぶさないように気を付けながら(2)の上に盛り付ける。
(6)
ひと口大にカットした黄桃をそっと乗せ、冷蔵庫で30分程度冷やしてふんわりと固める。
(7)
仕上げにミントを飾る。
できあがり!
冷たいふわふわムースにシャキッとした黄桃、ヨーグルトに浸されたコーンフレークなど、さまざまな食感が味わえて食べ応えも◎。夏にぴったりの爽やかなデザートです。ダイエット中に甘いものが欲しくなったら、ぜひ作ってみてくださいね。
きちんと食べてゆるく痩せる・健やかダイエットレシピはこちらもCHECK!
吉田揚子(よしだ・ようこ)
漢方スタイリスト・文筆家・中医薬膳師。
神奈川県立湘南高校、早稲田大学第一文学部卒業・史学士。
2010年に「きたかまくら日々響(hibiki)」を設立し、五感に響くゆたかなライフスタイルとしての漢方を提案。執筆、講師、メディア出演&出稿、レシピ提供、新商品の企画コンサルティングなど幅広く活動。著書に『今日からはじめる漢方ごはん ビジネスパーソンのための漢方』(経法ビジネス新書)など。最新刊『季節と暮らす12カ月 漢方養生ダイアリー』が好評発売中。
▶︎きたかまくら日々響
Photo:Masayuki Furukawa Edit:Maiko Mizusawa
最終更新日:2021年7月10日
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