Lifestyle
【あの人のすこやかな暮らし】ライフスタイリスト・
北條久美子さんのマインドフルネスな日々
UNISEX
仕事にプライベートにと、常に何かに追われたような気持ちで暮らしていることの多い現代。誰もが「もっと心にゆとりを持って暮らせたら…」と思ったことがあるのではないでしょうか。そこで今回は、毎日を自分らしく豊かに暮らすひとりの女性のルーティーンをご紹介。今すぐ真似したくなる暮らし方と健やかなマインドを覗かせてもらいます。
自分らしく「笑って一生」を過ごせる生き方を提案するライフスタイリスト
今回ご紹介するのは、ライフスタイリストの北條久美子さん。ウェディングの司会、ビジネスマナー講師、社内教育担当などのキャリアを経て、2010年にキャリアカウンセラー・研修講師として独立しました。ビジネスにまつわる幅広いキャリアを生かし、ビジネスマナー関連の書籍も複数刊行。多くの人のビジネス面のサポートに尽力する中で、心境の変化が生まれます。
北條さん「とても仲が良く、尊敬していた義父の死をきっかけに、今日という日を自分らしく生きることの大切さに気がついたんです。多くの人が見過ごしがちな何気ない日々の幸せや、生きていることの素晴らしさを改めて感じて欲しいと思うようになりました」。
それまでは仕事もプライベートも“WORK”に寄っていた人生を、“生きることそのもの=LIFE”にシフト。自分らしく生きる人を増やしたいと考え、2016年から「ライフスタイリスト」としての活動をスタートさせます。
生きていく上で大切な人と人とのコミュニケーションや、自分自身を見つめるマインドフルネス、睡眠マネジメントなどを取り入れたライフデザイン講座を行い、多くの人の人生と向き合いながら、北條さん自身もより自分らしい生き方を模索し続けています。
北條さん「ワークからライフに人生の中心を変えたとき、義父のモットーであった『笑って一生』を夫と2人で引き継ごうと決めました。自分の人生もですが、より多くの方の人生を美しく、その人らしく笑って過ごすお手伝いがしたいと思っています。今はまだ企業向けの研修など、ワークスタイリストとしての活動も多いのですが、一人一人の生き方に向き合ったライフスタイリストの活動をもっと広げていきたいです。そして、こういった活動に共感してくれる仲間もたくさん増やしていきたいですね」。
「自分を知り、心と体を整える」北條さん流ルーティーン
それぞれの人に合った心地よい暮らし方・生き方を提案するライフスタイリストの北條さん。講習などで伝えているマインドフルネス瞑想や自分と向き合う取り組みを日々ご自身でも実践しています。夫と愛犬と共に暮らすご自宅に伺い、心と体を整えるための毎日の過ごし方を教えてもらいました。
■毎日早起きが基本
起床は6時。どんなに眠くても毎朝早起きすることで、夜はぐっすり眠れるようになります。目覚ましをベッドから遠いところに置いたり、起床後すぐに歯磨きをして動くことで体を起こします。
■朝2時間のルーティーン
起きてから2時間程度は毎朝やることが決まっています。順番は変わることもありますが、基本的に全て実践しています。仕事に追われて自分の時間が取れない、と思っている方がすごく多いのですが、早起きをして仕事に取り掛かるまでの数時間を自分の時間にするのがおすすめです。
■玄関掃除
家は玄関からしか良い気が入らない!と思っているので、毎朝玄関を水拭きして清めています。
■植物の手入れ
家中の観葉植物にたっぷりと水をあげます。気づけば40種類もの植物に囲まれていました。
■自分を知るため、ノートに日々を記録
厚めのノートを使い、前日にあったできごとを1日1行で要約する日記をつけています。1行日記以外にもToDoリストや、思ったことをつらつらと書き記すジャーナリングで瞑想したり、目標を立てて達成度合いを記録したり、毎日の気づきを記したノートは文字でびっしり。フリーランスで活動しているので、タイムマネジメントや成長記録として、自分で自分を管理するためにも続けています。作業中は愛犬のマールが覗きに来ることも。
愛用しているノートはドイツのメーカー『ロイヒトトゥルム』のもの。ノンブルやしおりが付いているのでとても使いやすいです。毎日の記録と、いつ何を書いてもいいフリースペースで分けています。後で見返すのも楽しみの一つです。
■近所の公園で愛犬と散歩
朝の涼しい時間に近くの公園で散歩。豊かな緑の中でマールと過ごす癒しのひとときです。公園のベンチで瞑想をすることもあり、とても気持ちよく過ごせます。
■「スゴレッチ」で体を動かす
講師も務めているすごすぎるストレッチ、通称「スゴレッチ」を毎日実践。体の歪みが整い、スッキリとします。
合掌し、親指を顎にかけて上を向きながら肘を広げる『青空ストレッチ』で首肩周りのコリを解消。
■瞑想でリラックス&集中力アップ
マインドフルネスの記事でもご紹介したように、朝の習慣として瞑想を取り入れています。姿勢を整えてリラックスするのがポイント。
■仕事時間
朝のルーティーン後は仕事の時間。午前中はメールチェックや企画書作成などの事務作業を中心に行い、執筆や面談、研修講師などの仕事は午後から行うことが多いです。
■夕食はなるべく好きなものを
夕食は19時頃。夕飯は食べたいものを食べると決めています。フライドポテト協会のアンバサダーを務めるほどフライドポテトが大好き。ジャンクなものも気にせず食べますが、食べると心が満たされるので、翌日もまた食べようとは思わないんです。夫と2人でゆっくりとお酒を飲む時間は、頻繁に外食をしていた時よりも豊かに感じます。
■夜はスマホを触らない
夜は早めに体を眠るモードにしたいので、スマホは極力触りません。21時頃から部屋の照明も徐々に暗くし、体にそろそろ寝る時間だよと伝えていきます。
■就寝前の整理整頓
就寝は22〜23時頃。生活しているとどうしても部屋が散らかるので、寝る前10分は片付けをします。空間を整えることで心も体も整いますし、起きた時に見える景色がすっきりとしているだけでも気分が全く違います。
就寝時は1日の感謝を思い出しながら眠ります。モヤモヤがある時や整理したい予定がある時はここでノートを書くことも。気持ちが落ち着き、良い朝を迎えることができます。
北條さんのすこやかに暮らす秘訣は?
✔︎早起きをして仕事以外の時間を満喫
✔︎ノートに書いたり人と話したり、感情やモヤモヤは溜め込まず出す!
✔︎瞑想やストレッチでマインドフルネスな時間を
✔︎部屋を整えることで心も整える
人の人生を豊かにするため、まずは自分自身や身の回りの環境と向き合う時間を大切にしている北條さん。真似したくなる心地よい暮らしのヒントが満載のルーティーン、ぜひ参考にしてみてくださいね。
北條さんが教えるマインドフルネス講座もCHECK!
▶︎今ここにいる自分を見つめる「マインドフルネス」とは?
▶︎自分の心と体に集中する瞑想方法
北條久美子
ライフスタイリスト。
ウェディング司会・研修講師を経て、エイベックス(株)にて教育担当に。2010年にキャリアカウンセラー・研修講師として独立。企業や大学でビジネスマナーやコミュニケーション、キャリアのセミナーを行う。
著書に『ビジネスマナーの解剖図鑑』『社会人1年生大全』他多数。
Photo:Tatsuro Yasui Text&Edit:Maiko Mizusawa
最終更新日:2021年7月7日
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