Lifestyle
食欲の秋こそ食べ過ぎ注意!ぽっこりお腹を引き締める
『小腹対策スイートポテト』のレシピ
UNISEX
食欲の秋が訪れ、この時期はついつい食べ過ぎてしまうという人も多いのではないでしょうか。気がつけばお腹周りのたるみが気になる……なんてことも。今回はそんなお腹を引き締める秋スイーツをご紹介。「体の内側から整える、ライフスタイルとしての漢方」を提案する漢方スタイリストの吉田揚子さんが教えてくれます。
「固摂作用」をアップさせ、お腹をたるませない!
生命活動を維持していくために必要なエネルギー物質のひとつ「気」は、臓器や器官など私たちの体のいたるところに分布し、それぞれが機能できるように働いています。
「気」は様々な作用を持っていますが、その中のひとつに「固摂(こせつ)作用」があります。固摂作用とは、血液などが臓器や血管の外に漏れないようにしたり、臓器の位置をきちんと保ったり、たるまないようにする作用のことです。お肌のハリも、これによって保たれています。疲れたときや、加齢などで肌がたるんで老けて見えてしまうのは、「気」が不足して固摂作用が低下することが関係しています。逆に、「気」がちゃんと満ちていれば、肌も組織も生き生きとしたハリを保つことができると考えられます。
年齢を重ねていくと、気になってくるのがお腹周りの贅肉。代謝力の弱まりで皮下脂肪が定着しやすくなることもありますが、漢方的にはこの「気」の固摂作用がダウンすることで、内臓や付随する皮膚などを引き締めておけない状況に陥っているのも要因のひとつと考えます。顔や顎下のたるみもしかり、こうした「たるみ」の改善には、「気」をしっかりとチャージしていくことが必要不可欠です。
今回は手軽に小腹を満たせるスイートポテトを作ります。サツマイモとはちみつで体を引き締める「気」をチャージ。さらに、食物繊維が腸を整えて老廃物の排出をサポートし、便秘解消にも役立ちます。
『小腹対策スイートポテト』の作り方
材料(8cm耐熱容器・4〜5個分)
・サツマイモ 400g(小さめ1本)
・バター 30g(室温に戻す)
・三温糖 大さじ2
・はちみつ 大さじ1
・コンデンスミルク 大さじ1
・ダークラム 小さじ1
・天然海塩 少々
・卵黄 1個(練り込み用)
※パサつくようであれば、様子を見て1/2個分追加する
・卵黄 1個(ツヤ出し用)
(1)
サツマイモを厚さ1〜2センチ程度の輪切りにし、皮をむいて水に浸しておく。薄く切りすぎると、このあと茹でる際に崩れてしまうので注意。
耐熱ボウルに入れてラップをし、5分加熱する。
(2)
加熱したサツマイモを鍋に沸かした湯(サツマイモがしっかりと浸るくらいの量)の中に入れて中火〜弱火で10分茹で、竹串が通るくらいの柔らかさに。
レンジ加熱だけだと水分が飛んでしまいボソボソした食感になるので注意。茹でることでより甘味が出て、食感がよくなる。
(3)
室温に戻したバター、三温糖、はちみつ、コンデンスミルク、ダークラム、天然海塩をボウルに混ぜておき、ザルで湯を切ったサツマイモを入れる。
(4)
サツマイモが熱いうちにヘラでつぶし、手早く混ぜ合わせる。
(5)
サツマイモが冷めてきたら、卵黄を入れて手早く練り込む。熱いうちだと卵が固まってしまうので注意。
なめらかな食感にしたい場合はここで裏ごしする。
(6)
小分けにして耐熱容器に入れ、手を濡らして表面を平らに整える。
(7)
ツヤ出し用の卵黄を水少々で溶いてから表面に塗る。
(8)
トースターを高温(200℃)にして10分ほど焼く。焦げ目がついたら完成。
今回のキー食材
・サツマイモ:「気」を補って疲労回復
・はちみつ:胃腸を活性化して体を潤す
・バター:五臓の働きを高めて気血を補う。体を潤す
ほんのりとラム酒が効いた大人好みのスイートポテトに仕上がりました。
「気」を補う性質をもつ食べ物を意識的に選んで、たるまない秋冬を過ごしましょう。
おいしく食べて健康になれる漢方ごはんレシピはこちらもチェック
▶︎乾燥シーズン到来!『豚肉と白菜の白ごまミルクおじや』で風邪&ぐずぐぐ鼻水対策に
▶︎肌力回復メニュー『パクチーたっぷりヤムウンセン』の作り方
吉田揚子(よしだ・ようこ)
漢方スタイリスト・文筆家・中医薬膳師。
神奈川県立湘南高校、早稲田大学第一文学部卒業・史学士。
2010年に「きたかまくら日々響(hi bi ki)」を設立し、五感に響くゆたかなライフスタイルとしての漢方を提案。執筆、講師、メディア出演&出稿、商品企画&レシピ提供、新商品の企画コンサルティングなど幅広く活動。著書に『今日からはじめる漢方ごはん ビジネスパーソンのための漢方』(経法ビジネス新書)など。最新刊『季節と暮らす12カ月 漢方養生ダイアリー』が好評発売中。
▶︎きたかまくら日々響
Photo:Masayuki Furukawa
Edit:Maiko Mizusawa
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