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夏の疲れを残さない!肌力回復メニュー
『パクチーたっぷりヤムウンセン』の作り方
UNISEX
夏が過ぎ、涼しくなってきたけれど、日に焼けた肌がなんだか疲れている……と感じることはないでしょうか。今回は、そんな夏の肌疲れを解消できるメニューをご紹介します。「体の内側から整える、ライフスタイルとしての漢方」を提案している漢方スタイリストの吉田揚子さんに、肌力回復レシピのポイントを教わりましょう。
肌力アップのカギは「酸味」と「鹹味」
高温多湿や熱帯夜による不眠など、夏のさまざまなストレスによって「肝」が疲弊すると、血流が停滞しやすくなり、老廃物の解毒が追いつかず、肌荒れを起こしやすくなります。さらに、新しい肌を生み出す新陳代謝力も滞り、メラニンの排出がしにくくなることでシミが定着する可能性を高めます。この夏、大量にふりそそぐ紫外線を浴びてしまった人は要注意!
もうひとつ、シミとくすみに関係する臓器は「腎」です。「腎」の機能が弱まることで皮膚が老化し、顔面や手の甲、前腕など、日光に当たりやすい部分の皮膚に褐色のシミが出やすくなります。日常的に繰り返して浴びた紫外線に対する防御反応として、皮膚の色が濃くなり、皮膚も厚くなる「光老化」のひとつと考えられています。
ということは、「肝」と「腎」を元気に保つことによって、肌を健やかに美しく整える肌力の回復に繋がります。「肝」が好む「酸味」と「腎」が好む「鹹味(塩辛い味)」を意識して食べ物を選んでいきましょう。
今回は、レモンの酸味で「肝」のめぐり力を整え、海老の鹹味が「腎」を整えて、アンチエイジングや肌力アップに役立つタイ風の春雨サラダ『ヤムウンセン』を作ります。
『パクチーたっぷりヤムウンセン』の作り方
材料(2〜3皿分)
(★合わせ調味料)
・ナンプラー 大さじ2
・三温糖(またはココナッツシュガー) 大さじ1
・レモン汁 1個分(大さじ4程度)
・輪切り唐辛子 ひとつまみ
・むき海老 200g
・豚ひき肉 120g
・緑豆春雨 40g(水につけて戻しておく)
・黒きくらげ 10g(水につけて戻して3センチくらいにカット)
・玉ねぎ 1/2個分(スライスし、水にさらしてからしっかり絞る)
・パクチー 1把(ひと口大にカット)
・ミニトマト6個
(1)
大きめのボウルに★合わせ調味料を入れておく。
(2)
鍋に湯を沸かしてむき海老と豚ひき肉を茹で、ザルにあげる。
(3)
別の鍋に湯を沸かして春雨と黒きくらげを茹でてザルにあげて湯を切り、(1)のボウルに加える。
(4)
玉ねぎは10分ほど水にさらし、しっかりと絞って水気を切る。
(5)
むき海老、豚ひき肉、玉ねぎ、パクチー、ミニトマトをボウルに入れてよく和えて完成。
今回のキー食材
・緑豆春雨:余分な水分を排出して「腎」を助ける
・海老:水分代謝力をアップ&温性で内臓を温める&補気力アップ
・レモン:酸味で「肝」を整える&めぐり力アップ
・唐辛子:体を温め、辛味で余分な湿度を発散
タイ料理店で人気のヤムウンセン、実はお家でもできる簡単メニューなんです。肌力の回復に、ぜひ試してみてください。
夏疲れリセットメニューはこちらもチェック!
▶︎睡眠の質を上げて残暑疲れの体をリセット!簡単『スピード牛丼』のレシピ
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吉田揚子(よしだ・ようこ)
漢方スタイリスト・文筆家・中医薬膳師。
神奈川県立湘南高校、早稲田大学第一文学部卒業・史学士。
2010年に「きたかまくら日々響(hi bi ki)」を設立し、五感に響くゆたかなライフスタイルとしての漢方を提案。執筆、講師、メディア出演&出稿、商品企画&レシピ提供、新商品の企画コンサルティングなど幅広く活動。著書に『今日からはじめる漢方ごはん ビジネスパーソンのための漢方』(経法ビジネス新書)など。最新刊『季節と暮らす12カ月 漢方養生ダイアリー』が好評発売中。
▶︎きたかまくら日々響
Photo:Masayuki Furukawa Edit:Maiko Mizusawa
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